スマートグラスで何ができるのか。その答えのひとつを、XiaomiとAlibaba(Alipay)が具体的に示しました。両社は、Xiaomiのスマートグラスから駐車料金を直接支払える新機能を発表しています。スマホを取り出さず、声や視線だけで決済が完了する仕組みです。
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音声と視線だけで駐車料金を支払う仕組み
この機能は、AlipayとXiaomiが連携して実装したものです。駐車場の出口でQRコードをスマホで読み取ったり、アプリを開いたりする必要はありません。
ユーザーは「Xiao Ai, 駐車料金を支払って」と音声で指示するか、駐車料金の支払いコードを見るだけで決済を進められます。
Alipayによると、体験は3段階で設計されています。
まず、車両が駐車場に入ると、スマートグラス内蔵のAIアシスタントが音声で課金開始を通知します。
次に、出庫時に音声コマンドを出すと、AIが駐車システムに問い合わせ、支払いオーダーを自動生成します。
最後に、支払金額が読み上げられ、ユーザーが承認すると決済が完了します。
GPASSと音声認証でセキュリティも確保
この「AI Glasses Parking Assistant」は、Ant GroupのGPASS信頼接続技術と、AHAインテリジェント連携ソリューションを組み合わせて構築されています。
本人確認には音声指紋認証などが使われ、Alipayアカウントを一度ひも付ければ、その後はスムーズに支払いが可能とされています。
また、GPASSはマルチデバイス連携にも対応しています。Alipayのスマホアプリ側で駐車通知を有効にしておけば、入庫情報や課金状況、出庫情報などがスマートグラスに音声で同時通知されます。
すでに複数都市で稼働、健康AIも統合
この機能はすでにAlipayのスマートパーキングネットワーク内で利用可能で、ビジネス街、交通拠点、オフィスビル、観光地など複数の都市の駐車場で動作しているとされています。
なお、Alipayは駐車料金支払いだけでなく、AI健康アシスタント「Ant Afu」もXiaomiのスマートグラスに統合しています。ユーザーは専用メニューからAfuを選び、アカウントを連携すれば、装着したまま健康関連の質問ができる仕組みです。
Xiaomiのスマートグラスが示す実用路線
Xiaomiは昨年6月に初のAIスマートグラスを発表しました。12MPの一人称カメラ、Xiao Ai対応、視線で支払う「Pay with a glance」といった機能を備えています。今回の駐車料金決済は、その延長線上にある実用的なユースケースと言えそうです。
現時点では日本での提供予定や対応状況は明らかにされていませんが、スマートグラスが「未来のデバイス」から「日常の道具」へ近づいていることは、かなりはっきりしてきました。
引用: GIZMOCHINA
