
Appleは2025年、ウェアラブルの最上位モデル「Apple Watch Ultra 3」を正式に発表しました。外観は従来モデルを踏襲していますが、内部仕様にいくつかの進化が加えられています。
目次
高血圧検知や睡眠スコアを新搭載
今回のアップデートで大きな注目点は、新たに「高血圧検知」と「Sleep Score(睡眠スコア)」が追加されたことです。これらは同時に発表された「Apple Watch Series 11」と共通の新機能で、ユーザーの健康管理をより細かくサポートします。
高血圧検知は、事前に噂されていた血圧測定機能ではありませんが、その方向性に近いステップとされており、Appleは初年度だけで1億人規模のユーザーに通知を届ける可能性があるとしています。
ディスプレイ拡大と42時間駆動バッテリー
ディスプレイは従来の49mmケースサイズを維持したまま、表示領域がわずかに拡大しました。バッテリー持続時間は通常使用で最大42時間、低電力モードでは最大72時間とされており、過酷な環境での使用にも対応します。
さらに、新たに5G通信機能を搭載。従来のLTE接続に加えて、高速かつ広帯域な通信が可能になりました。これにより都市部での通信安定性や、対応エリアでのデータ利用が強化されています。
ウルトラならではの堅牢デザインを継承
Apple Watch Ultraシリーズは、一般的なSeriesモデルとは異なるタフネス仕様が特徴です。Ultra 3でも以下の仕様が継続されています。
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49mmチタンケース(ナチュラル/ブラックの2色展開)
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100メートルまでの潜水対応、防水防塵性能
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MIL-STD 810H規格準拠の耐久性
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手袋着用でも操作しやすい大型Digital Crown
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プログラム可能なオレンジのアクションボタン(緊急サイレンやアプリ起動に対応)
これらの特徴により、砂漠、山岳、極地などの環境で使用できるアウトドア向けモデルとして位置付けられています。
価格と発売時期
Apple Watch Ultra 3はイベント発表直後から予約受付を開始しており、価格は799ドル。ナチュラルチタンとブラックチタンの2色で展開されます。現時点では日本での発売予定は明らかにされていません。
実用性を重視した着実な進化
Apple Watch Ultra 3は、外観の大きな変化こそないものの、高血圧検知や睡眠スコア、そして5G対応といった実用的な進化を果たしました。従来通りのタフネス性能を維持しつつ、健康管理機能と通信性能が強化されたことで、Ultraシリーズが持つ「最上位ウェアラブル」としての位置付けを一層確かなものにしています。