Fitbitが、診療前の“もやもや”を整理するための新しい実験機能「Plan for Care」を正式に発表しました。症状の聞き漏れや質問の準備不足を補い、医師との面談に向けた下準備をサポートしてくれるツールです。
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診察前の不安に寄り添う新ラボ機能として公開
Fitbitは11月21日、アプリ内の「Fitbit Labs」で新機能「Plan for Care」を発表しました。これは生成AIを活用し、自宅での症状整理や診察前の準備を手伝うという、研究目的の実験的ツールです。
発表時点では米国の成人ユーザーのみ利用可能で、選ばれたユーザーが参加できる opt-in 形式となっています。
「Plan for Care」は診断を行うものではなく、医療行為の判断材料にすることも禁止されています。あくまで「症状を言語化し、診察時に何を伝えるべきか」をサポートするのが目的です。
AIに症状を入力して“来院準備シート”を自動生成
今回の機能では、ユーザーが入力した症状から「考えられる可能性のある状態」「緊急度の目安」「医師に確認したい質問」などを整理し、診察前の準備シート(prep sheet)をつくってくれます。
アプリ内のコード解析からは、次のような準備内容が含まれると判明しています。
・症状から考えられる理由の例示(正確性の保証はなし)
・緊急度の目安
・自身の医療履歴、質問事項、受診の目的の整理
・医師のコメントを後から記録する機能
・10,000文字まで入力できるテキスト欄
・セッション終了後は会話内容に再アクセス不可
また、診察日時や担当医の名前などを任意で記入する欄も用意されるようです。
米国成人限定の研究目的機能。正式版はまだ先か
Fitbitは「Plan for Care」を医療製品ではなく研究目的の機能と位置づけています。
そのため利用条件はかなり限定的で、現時点では米国在住の成人ユーザーのみ対象。各州の年齢制限にも準拠するとされています。
また、提供にあたっては「生成AIなので誤りを含む可能性がある」「診断には使えない」という注意書きが強調されており、医療アプリとしての機能とは明確に線引きされています。
今回の発表で一番大きなポイント
今回のポイントは、Fitbitがヘルスケアの“受診体験そのもの”をAIで補う領域に踏み込んだという点です。
診察前の不安や情報整理を支援するアプローチは、これまでのアクティビティ計測や健康管理とは異なる方向性で、今後のGoogle×Fitbitのヘルスケア戦略を示す一例と言えます。
