Googleのスマートスピーカーに、ついに次世代AI「Gemini」がやってきました。10月末から順次配信が始まり、今は世界各地でゆっくりと展開が進んでいます。これまでGoogle Assistantが担っていた音声アシスタントの役割を、今後はGeminiが引き継いでいくことになりそうです。
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文脈を理解する“賢い会話”へ進化
今回のアップデートで注目されているのは、Geminiの「文脈理解力」。
従来のGoogle Assistantよりも会話の意図を汲み取りやすく、複雑な指示にも柔軟に対応できるようになったと報告されています。たとえば「キッチンで音楽を流して、5分後にタイマーをセットして」といった複合的な指示にもスムーズに反応できるようになる、というわけです。
一部ユーザーからは、質問への回答がより“人間らしく深い”内容になったとの声もあります。リビングやキッチンでのちょっとした雑談や調べものも、これまで以上に自然なやり取りが期待できそうです。
とはいえ、操作性や安定性には課題も
一方で、初期版らしい不満も出ています。
特に「タイマーをセットする」といった基本操作が、旧Assistantよりもワンテンポ遅くなったという声が複数挙がっています。また、Google Home全体に共通する問題として、反応が遅れる・誤認識するなどの不安定さも一部で続いているようです。
AIが進化しても、日常でストレスなく動作しなければ意味がありません。特に家電操作や音声入力が中心のスマートホーム環境では、こうした安定性が最も重要なポイントと言えるでしょう。
月額10ドルの「Home Premium」で真価を発揮?
もうひとつ議論を呼んでいるのが、有料サブスクリプションの導入です。
Geminiの“本気モード”である「Gemini Live」や「Home Brief」などの機能を使うには、月額10ドル(約1,500円)のHome Premiumプランに加入する必要があります。これにより、連続的な会話やAI要約などの高度な機能が利用可能になりますが、無料ユーザーには制限がある形です。
これまで無料で使えていたGoogle Assistantとの差をどう受け止めるか。AIの高度化に伴う“課金モデル化”が、今後のスマートホーム分野でもスタンダードになるかもしれません。
次世代アシスタントの未来はユーザー次第
Geminiは、Googleのスマートホーム戦略の中核を担う存在として今後さらに拡張されていく見込みです。
しかし、現段階では「便利になった一方で、使い勝手やコスト面に課題が残る」というのが率直な印象。無料でどこまで便利さを感じられるのか、有料機能に価値を見出せるか――この進化を最終的に評価するのは、私たちユーザー自身です。
